2016/03/11
大学入試センター試験に替わる新テストなどの入試改革を議論する文科省の有識者会議は3月11日、方向性の最終案をまとめた、と時事通信(3/11)が報じた。同情報によれば、書類や面接で個性や意欲を評価するAO(アドミッションオフィス)入試や推薦入試の際に、生徒の学力測定を徹底することを求める改革案を盛り込んだ。3月中に最終報告を決める。
最終案は、AO入試や推薦入試について「学力不問と冷やかされる状況が生じている」と指摘。実施要綱で「学力検査を免除」といった記載を禁じ、成績など一定の学力確認を促すべきだとし、一般入試でも過度の試験科目の絞り込みは不適切とした。大学の選考に生かすために高校側が作る成績調査書や推薦書の記述を詳しくすることも提言。いずれも2020年度入試から適用できるよう17年度までの新ルール策定を同省に求めた。